下請けに頼らないフリーランスの生き方(4)

今回は夢の国の近くのホテルのスケールの大きさと、そこで気が付いたあることについてお話しします。

どんな職場でも完璧に自分が満足できる場所なんてありません。

だからこそ、その中で何を学ぶか、何を身に着けるかを決めて、自分だけの目標を立てることが大事だと思うのです。

前の美容室を辞めてから2週間ほどのんびりして、5月の半ばから新しいホテル内美容室に勤務しました。

「この日なら婚礼件数も少ないだろうし、土曜ならスタッフもほぼ出勤だろうし、大体の流れを見るにはちょうどいいかも」と思い、初出勤を仏滅の土曜日にしたのです。

以前のホテルは最高件数が12件なので仏滅だと1~3件くらいの件数だったし、てっきりココのホテルもそうだと思っていました。

ところがどっこい!!甘かった!!(笑) 当日出勤してビックリでした!!

その日のスケジュールが一覧になって壁に貼ってあったのですが、何度数えても…15件あるんです!!

恐る恐る近くにいたスタッフに「これって今日の婚礼件数ですか?」と聞いたら「はい。そうです」とあっさり言われ…

しかも夕方になって、翌日のスケジュールが貼られたのを見たら…、今度は倍くらいの長さがあるんです!

翌日はなんと29件!!…もう私の想像をはるかに超えるホテルでした。(><;)

ちょうど1999年の5月から2001年の3月まで、そこのホテルに勤務したのですが、とにかく婚礼件数が多い!!

1日の最高件数が31件で、すごい年は年間2,700件も結婚式がありました。私が辞めた後に3000件超えたそうですが(^^;;

お日柄のいい土日だと2日間で60件近い数のカップルが挙式をしているので、下手すると人気のない会場の1か月分の件数が、一回の週末で挙がることになります。

つまり1年間分の婚礼件数がそのホテルだと1か月で挙がっちゃうってことです

ホント、空いた口がふさがりませんでした(^^;)さすが人気のホテル。スケールの大きさがハンパないです。

当然、最初から花嫁さまの担当に回されます。面接で「できる」って言ったんだから当たり前ですよね(笑)

もうね、そこは気合でやるしか方法はないんです。お客様に「実は経験がなくて…」なんて言えるはずもありません。でも、

●前のホテルで5年間お色直しのメイクを先輩がヘアをしながら頭を揺らされる中で15分で仕上げてたこと、
●毎週末は列席のヘアセットで若い方からご年配の方までどんな髪型でも作っていたこと、
●ドレスを着せることは5年間ずーっとしてきたこと、
●ベールやティアラの付け方など先輩の仕事を見ながら覚えてきたこと、

そんな一つ一つのパズルのピースは持っているので、新しい場所でそれを組み合わせればいいだけ。

その時に「やったことが無いから出来ない」といってパズルを組み立てないのはもったいない!

そう思って「何の心配もいりませんよ!!」というオーラを出しながら対応していました。

だって、私が不安になれば花嫁様はもっと不安になりますよね??お客様を不安にさせる時点で接客業としては失格です。

まして一生に一度の晴れ舞台に立つ花嫁さまに、余計な不安を与えるなんてありえません。

でもね、「出来る」と思うとなんでも出来るんですよ。ホントに。バラバラのピースとはいえ、それなりにかなりの件数を経験してきてるわけですし。

結局ここのホテルに勤務してた2年間で1000人近い花嫁さんのお支度をさせていただきまして、すごい時は1日で6~8人くらい担当したこともありました。

担当変更希望のお客様とか、難しい要望のお客様を担当したり、かなりやりがいのある仕事をたくさんさせていただきました。

何しろ人気のホテルなので、お客様は1年前から挙式の予約を取ります。

美容室の打ち合わせはだいたい挙式の2~3週間前なので、そのころにはもうウェディング雑誌を読み込んできて、どんなメイクにしたいか、どんな髪型がいいか、事細かくリクエストが来るのです。

「お客様の希望を叶える事が私の使命!!」と思っていましたし、多少の無理難題にも答えられるのがプロ!!と思っていましたので、リクエストにお応えしているうちに気が付けばどんな髪型でも作れるようになっていました。

ところが大きなホテルで毎日毎日結婚式に関わることをしていると、スタッフの中で意識の差があることに気がつきました…。

◎自分の得意な髪型しか作らないスタッフ
◎苦手なタイプのお客様からは逃げて、ほかの人に回そうとするスタッフ
◎お客様がほかの部署で聞いてきたことを、バッサリ否定して「できません」と事務的に断るスタッフ
◎スタッフ間同士でグループが分かれ、好みの合わないスタッフの悪口を言いながら他人を巻き込んでいくスタッフ
◎件数が多いことで、スタッフの中で「毎週ある仕事」という認識になり「面倒くさい」を多発するスタッフ

最初のホテルで仕事に対する意識の高い先輩に囲まれていたせいか、「できないことをそのままにしている」ということが信じられませんでした。

当時の私は「私のヘアメイクで、どんな花嫁さまでも綺麗に変身させたい!」「できることならすべての花嫁さまを私が担当したい!」「お帰りの支度まで私が可愛くして帰してあげたい」

という思いが強く、スケジュールが許す限り担当を引き受けていました。

そうなると自分がかえこむ仕事が多くなりますから、仕事から逃げるスタッフが許せなかったし、努力しない人が信じられなかった。

でもね。今だから思うけど、人それぞれいろんな考えの人がいる訳で、必ずしも自分が思ってる事が正しい訳じゃ無いんですよね。

会社という組織の中にいる以上、それぞれの役割がある訳で、みんなが同じことしなくてもいいんですよね。

…なぁ~んて、今だからこそ言えることですけどね(笑)年取ったのかなあ??

あの頃は26歳だった私。現在45歳になって思うけど、25〜26歳の頃って「自分は無敵」だと思っちゃうんですよね(笑)

社会に出てからある程度の仕事が出来てくるからこそ、仕事できないひとがやたら目に付いたり、年取ってて仕事しない人とか見てイライラしたり、「私ならこんな風にできるのに!!」とか思っちゃう(笑)

だから「自分は正しい」を振りかざしてたんだなぁ~って、今なら分かります(^◇^;)

ただ、そういう人たちと一緒にいるとそういう思考にだんだん引っ張られてしまうんですよね。

ルーティーンで仕事をこなし、なるべく自分の仕事はせずに給料はもらって、自分の気に入らない同僚の悪口を言い続け、仕事は仕事、休みは休みと割り切って仕事をする。

これが悪いとは言いませんが、私はそういうのが好きではなかったみたい。

せっかくの結婚式なんだから、一生に一度の美しい自分に変身できるように、私の持てる技術をすべて注いで、きれいな花嫁に仕上げたい。

一緒になって花嫁さまのワクワクにお付き合いして、楽しい結婚式を迎えてほしい。

だからどんなに忙しくなっても楽しくて仕方がない(笑)

鏡をみて「え~?!これが私??自分じゃないみた~い!!」と喜んでいる花嫁さまを見るとうれしくて仕方がないんです。

これは今でも変わってない仕事に対する思いですね。

だけど、やっぱり周りのスタッフとの温度差を感じてしまい、新しい環境に身を置きたくなってしまう私は、以前に声をかけてくれた先輩が再度かけてくれたお誘いに乗り、転職することを決めました。

次回はそんな、新しい環境に転職した話からフリーランスになったきっかけをお話いたしますね。

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